先日テレビで「バチカンに眠る織田信長の夢」という番組をやっていた。安土城を中心として、信長暗殺の黒幕は誰なのかというような内容であった。信長暗殺の黒幕についてはどうでもよかったのだが、安土城についてはとても興味深いないようであった。

 安土城は信長が生前最後の過ごした城であり、信長の思想が取り入れられた画期的な城であったという。

 安土城の完成は天正7年。その年に信長は安土城に移り住むことになる。本能寺の変があったのがその三年後、天正10年。そして本能寺の変の後、安土城は信長の子によって火をつけられ焼失してしまう。

 風水師の私にとっては、これはとても興味深いことなのだ。つまり、信長の暗殺は風水的には安土城築城に関係しているということになる。

 安土城は琵琶湖の面した場所にあるのだが、実際行ってみないとこまかいところはわからないが、地図上は気がたまらない場所。それは風水的に悪い場所に他ならない。そして何よりも悪かったのは、安土城の内部構造にある。番組の中でも紹介されたその内部構造が本当だとすると、内部から裏切り者が出て当たり前のつくりをしていた。ということは、つまりもし、仮に明智光秀が本能寺の変で失敗し、討ち果ててたとしても、その後第二、第三の明智光秀が出てきて信長は暗殺されたであろうということが推測できる。

 宣教師のルイス・フロイスが次のようなことを書き残している。「信長が暗殺された原因は安土城を建てたからだ」と。この意味するところは、信長は神を冒涜するような安土城を建てた。神を冒涜したがゆえに暗殺されたといっているのだ。風水的にどうのといっているのではないが、信長を近くでずっと見てきた宣教師が言った言葉と風水的観点でみたところが一致しているのは単なる偶然であろうか?いつか安土城跡を訪れてこの目でみてみたい。