May 2010

択日

 「不得真龍得年月、也応富貴旺人家」

 

 地理風水界の大巨人・楊均松祖師の言葉とされているものです。

 

 ここを以って、台湾香港の択日家(地理風水の中の択日のみを行なう人たち)は、択日こそ人の運命を変えることが出来る。龍穴などいらないと言われるわけです。

 

 かつて、これは本当に楊均松祖師が語った言葉なのだろうかと調べたことがあります。すると、面白いことにある版本には、この言葉を含む四段くらいが書かれており、ある版本にはその四段がなかったりとまちまちなのです。

 

 結論から言えば、おそらくこれは楊均松祖師の言葉ではないであろうと私は思っています。もし、この言葉が真実なら、わざわざ楊均松祖師は、山を駆け巡り大龍穴の地を探し求めなくて良かったはずです。


 今のように車はありませんから、山に行くのにも相当な苦労です。


それも一朝一夕に出来るものではありません。明師について最低尋龍三年点穴十年かかるのです。それも、そこで終わりでなく、ここからが本当の意味でのスタートです。

 

そうはいっても、「不得真龍〜」の言葉。これを択日ではなく、理気。それも陽宅に置き換えてしまえば、これは正しい言葉になるというのもまた事実です。

 

地理風水の世界において、技法や書物に楊均松という言葉が使われ、あたかも楊均松祖師が作ったかのように言われますが、ほとんど全て、後世の人が勝手に名前をつけたに過ぎません。本物は、ごくごくわずかでしょう。

 

最後に、もう一人の大巨人・蔣大鴻祖師の言葉を紹介します。

「巒頭不佳理気不合星亦無用。巒頭本也、理気末也、天星末之又末也」。

内山高志

昨日、WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ王者・内山高志対アンヘル・グラナドス が行なわれました。見事、6R1分42秒、内山選手がTKO勝ちし、初防衛に成功しました。

 

 20時に、わくわくしながらテレビをつけたわけですが、内山選手とグラナドス選手がリングインした瞬間に内山選手の勝ちだなと昨日はわかりました。それほど、内山選手は充実していました。

 

 試合の何日か前に、テレビのインタビューに答えている内山選手の人相をみて、ボクシングでいう左のガードが甘いなと思いました。

スパーリング等は見ていません。

 

 そして、昨日テレビでそれを確かめようとおもったのですが、素人の私には結局、わかりませんでした。(笑)

 

 そこで、占い界の次世代を担う私の生徒さんに、聞いてみました。

生徒さんといっても彼は私より遙かに占い界で有名人。(笑)

名前を出していいか聞かなかったので、今日は伏せておきます。


 彼は、ボクシングに非常に詳しいので。実際、内山の左ガードは甘いのかと聞いてみました。

すると、アップスタイルで打ち込んでいるので全体的にパンチをもらいやすいという答えが返ってきました。

 

 それを聞いて、なるほど。それなら尚更内山選手は、右を打ち込んだ時に左ガードが甘くなるのだろうと。

 

 彼はその後、タイソンを例に出して教えてくれました。


 私は、いずれ彼は、第二の沢木耕太郎になれるだろうと思っています。それほど、ボクシングが好きで選手一人一人の生き様をよく見ています。ぜひ、「一瞬の夏」を超える作品をつくってほしいですね。

 

 さて、内山選手。彼は、苦労人で礼儀正しく、私が好きな選手の一人です。競合ひしめく階級ですが、勝ち続けてほしいものです。

 

 彼に「礼儀」ある限り、勝ち続けることでしょう。

五黄

 今日も、日中は暖かかったですが、夕方から肌寒くなりました。

夕立があったところもあるのではないでしょうか?

 

 さて、今日は、私の個人教授の生徒さん向けに、通信を始めました。まだ、届いていない方はこれから送りますので、楽しみにしていて下さい。

 

この通信、択日で今日を選んだのではなく、たまたま、今日になりました。

 

送る前に、ふと日付を見ると、今日は2010年5月15日です。五と十で構成された日です。全て足すと五です。

更に今日は日本の暦では九星が五黄。日本ではやり方の違う台湾香港の通書でも今日は五黄。更に、台湾香港の違うやり方でも五黄。

 

今日は、あらゆる面で五づくしなのです。占術研究者から嫌われている五黄の日ですが、ここまで五が並ぶと嬉しいですね。私は五上であり、易理を愛し追求する研究者ですから。

 

祖師方の助けが入ったのかもしれません。不思議な日でした。

易経

 「易経」。

 

日本では易経といえば、占卜としての周易が連想されますが、実際にはそれに止まりません。占筮の書でありながら、天文・地理・暦等を包含し、根底に流れる宇宙観は壮大であり、至高の哲学書といったほうが良いでしょう。

 

この易経の理(ことわり)、易理は、あらゆる中国占術の根幹であり、堂奥をなすものです。

 

私も果てることのない易理の研究に、時々嫌になりながらも、コツコツと進めています。

 

さて、この易理の研究の一貫で、今度、易経の漢文に音をふってみようと思っています。

根気のいる作業で大変ですが、やるしかないです。

面白いことが起きると信じて。

 

老子様が「知って知らずとするは上なり。知らずして知るとするは病なり」とおっしゃいました。

 

求める道は遙かかなたにあります。

 

 

納甲

 「納甲」。五行易にとって最も重要なもの。

 

 京房祖師が、この納甲を創始したのですが、この原理を明らかにした書物は、二千年来、未だにありません。

東漢末の「周易参同契」の中に月体納甲説というものがあるのですが…。

 

京房祖師には、乗弘、殷嘉、姚平という弟子がいたとされています。この三人には、恐らく納甲の原理は伝わっていたでしょう。

しかし、西漢末の動乱で失伝してしまったと思われます。

 

この西漢という時代は、五行易に限らず、地理風水や奇門遁甲といった中国占術にとって、重要な時代であったと私は思います。

 

さて納甲。原理が明らかにされていないために、台湾、香港、大陸でも色々なことが言われたりされています。伝承のうちに間違って書き写された等。その為、色々な納甲が出てきています。

 

乾を午から始める納甲。震を午から始める納甲。全く別物の納甲等。

 

台湾、香港で易理を研究している人達からは、納甲なんてあんなもの…などと言われたりする時もありますが、いやいやそんな事はありません。

易理に真に精通していたからこそ、納甲が完成したのです。

前にも書きましたが、孔子様の易を受け継いでいた人なのですから。

 

京房祖師は、どんな思いでこの納甲を作り上げたのでしょう。

はるか古代の京房祖師に思いを馳せながら、納甲の原理を考える今日この頃です。

比較

 地理風水の古書を手に入れました。

 

 この書物、三冊程同じものを持っているのですが、今回は、出どこが違うと思われるものを1冊手に入れました。

 

 持っていた古書と今回の古書のどこがどう違うのかを1ページずつ、一字一句確認していきました。1000ページ近くあるものなので、とても根気のいる作業で少々疲れました。

 

 すると、抜け、加筆、註の間違いなど、それぞれにありました。

 

 この作業のおかげで、より完全に近い形になったのではないかと思います。嬉しいですね。

 

 この地味な作業が、時としていろいろな事に気づかせてくれますので、私には必要な作業となっています。



 

 

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