中国、明代に書かれた地理風水の書物。「地理人子須知」。

一般に巒頭の好書とされるものです。

 

手許にあるうちの1冊には、赤線が引かれてあります。

 

巒頭の使い手として名を馳せた王徳薫老師。

 

その弟子であった方とご縁を頂き、何度か有名な人のお墓に連れて行ってもらいました。もうかなりの年配の方ですから、この世界の先達です。

 

その方が「弟子たちに、地理人子須知を三年間講義してきて、ちょうど終わったので差し上げます。貴方が弟子に地理人子須知を講義する時に使って下さい」と言われて頂いたものが、この赤線を引いてあるものです。

 

その講義がどのような内容だったかは、私にはわかりませんが、生徒さんや学生でなく、弟子たちに三年間講義ですから、かなり濃い内容だったのだろうなと容易に想像がつきます。

 

本の赤線からは、王徳薫老師の風水を感じ取ることが出来ます。

 

 私とは流派が違いますが、真摯な人との出会いは、いい刺激を与えてくれるとても有意義な時間です。

 

 流派と云えば、玄空・六十四卦等に限らず、理気で名をはせた香港・台湾の地理風水師の方々が、ここ数年、次々とお亡くなりになっています。

 今日もそんな連絡が台湾より入りました。一度、お話してみたかった方だけに残念な気持ちです。

  

 急がねば。そんな気持ちにさせられた日でした。