May 2008

人相の歴史(中国編)

 人相は誰もが研究出来るものですが、部位が130個もあったり、12宮であったり、気色、血色、画相と本格的に勉強しようとするととても煩雑で、中々難しいものがあります。私は、人相は専門ではありませんが、最近、縁あって人相を研究する機会をもらっていますので、この機会に、今の人相はどこで確立されたのだろうかと、興味がわき、人相の歴史について調べてみました。調べてみると、とてもおもしろいことがわかってきました。残念ながらここには書けませんが。


歴史については、間違いのないように書いたつもりですが、間違っていたら、許して下さい。尚、日本の人相の歴史については、小関先生がブログに詳しく書いてありますので、そちらを参考にして下さい。

 

 日本の人相の大本は中国にあるのは他の東洋占術と一緒です。中国の伝説の皇帝、黄帝の時に風后氏が初めて人相を確立したといわれています。人相の祖師です。風后氏が行ったので「風鑑」と呼ばれたようです。

 

そこから下って、周の時には唐舉、卻雍、絺疵という人たちが各々人相の一派を起こしていたようです。それぞれが、秘伝をもち、判断していたようで、それぞれの見方は違っていたと伝えられています。当時の人相家はかなり重要な地位にいたようです。

 

秦の時代、始皇帝による焚書坑儒以後、人相の書物は無くなったと言われます。しかし、よく考えてみると、疑問がわきます。医学・農業・占いの書物は難を逃れたはずですから。現に、易経は残ったのですから。

そこから、考えるに、人相の書物が残っていないのは焚書坑儒のせいでないかもしれません。もともと、なかったのかもしれない気がしてきます。人相は、他の占術と違ってある意味、全ての人が研究出来るものですから、書物として残せば後々やっかいな事になる可能性もあります。その為、口伝で伝わっていたのかもしれません。

 

さらに時代が下って、漢の許負、管輅,唐の李淳風、一行禅師など逸話の中に、人の相をみたというような話は残っているのですが、どのように判断していたのか等は残っていないようです。

 

五代に入って、達磨相法が中国に再び入り(六朝の時代に一度入ってきているようです)、麻衣相法が確立されます。それを陳希夷が受け継ぎ「神異賦」を著します。明代に袁柳莊、息子の忠徹は「神相全編」(この本が後の日本の人相界に大きな影響を与えたようです)を出します。清代には、陳淡埜, 雲谷山人(鐵關刀),范騋,(水鏡)という人たちが続々と出て、人相の隆盛を迎えます。

この人たちの本は今も見ることが出来ます。ですから、今確認できる一番古い人相の本は五代のものとなります。

 

 この五代・宋の時代は、人相をはじめ、八字、紫微、周易、五行易、風水等多くの占術が花開いた時なのですが、反面、いろいろな意味で歪められた時でもあります。そういった意味でも、五代以前の人相が、どのようなものであったのか、遠くはるか昔に思いをはせてしまいます。


近代五行易

書棚の整理をしていましたら、「近代五行易」という小冊子が出てきました。初代・易八大先生が昭和49年11月1日に第1号を発行され、以後隔月で発刊されたものです。

 五行易の研究のための冊子という感じで初代・田口二州さん、脇田三治さん、加藤普品さん、浜崎洋至さん、鷲尾明蘊さん等いろいろな人が記事を書かれています。横倉弘明さんの占例も載っています。

もちろん、「卜筮正宗」「増刪卜易」の研究を載っています。ですから内容的には濃い内容で、皆さんの五行易に対する研究熱心さが伝わってきます。

 脇田さん、浜崎さん、横倉さんなどは五行易に周易の考え方を取り入れたりしています。

八大先生の十二運の生・旺・墓・絶を使わないものもあります。そこにはいろいろな五行易が存在しています。どれがいい、どれがだめではなく、五行易そのものの発展を考えているところがとてもいいのです。

 

 この第1号に八大先生が自分の占例を載せています。その占例をみると、この時期、先生はまだ、十二運の生・旺・墓・絶を使い、仕上げに六獣での補足もしていたようです。六合卦、六冲卦も使っていたでしょう。おそらく、筮法は擲銭法を使っていたのではないかと思われます。

 明、清以後のいわゆる古典と呼ばれるものに書かれてある重要な技法を全て、この当時は使っていたと思われます。そして、この後、これらを捨て去りました。

 私も、先生の後を追いかけ、更なる奥へと入っていきたいと思います。

その為には、難解な漢易(京房だけじゃないです)を追いかけ続ける必要があります。しかし、それは意外なものと通じているので、一石二鳥なのですが。

 

 「近代五行易」がいつまで続いたのか知りませんが、私が八大先生から譲り受けたものも、完全なものではありません。1年分抜けていたりします。しかし今、私が読んでもおもしろい事には変わりありません。登場される先輩方がご存命の間に五行易の話を心ゆくまでしてみたかったそんな気にさせられます。

 

現代断易
追伸 同門の雪之静先生が「現代断易実践」中巻を上梓されました。スーパー納甲君というソフトもついているそうです。皆さんの五行易の友にいかがでしょうか?

趙景義

私の手元に「紫白玄空訣」という私家本があります。これは玄空六法で有名な談養吾の兄弟弟子である趙景義という人が紫白訣を解説したものです。

かつて、趙氏は「玄空紫白訣」という名の本を出しましたが、その本の内容とこの私家本の内容は違うものです。どちらも紫白訣の解説なのに。

書かれた時期はほとんど一緒なのですが、内容が違うのです。表向きはこちら。本当はこちらといった感じでしょうか。

比較してみるとよくわかります。

風水の本というのはよくこういうことがあります。ですから、出版されている本をそのまま鵜呑みにできないのです。

 

 

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五上竜尋
風水、断易、八字、紫微等を修める。風水は本場香港、台湾で学ぶ。そこで風水が日常にとけ込み生活に活用されている姿を目にする。また日本では、占術に対する誤解がまだ多いとも痛感。真の占術を浸透させる一助を担えればと考えている。
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