亀田興毅がWBAライトフライ級の王座についたことでかなり世間を騒がせているので私の考えをちょっと。

 スポーツ好きの私は御多分にもれず、8月2日のタイトル戦はテレビが始まる7時半からスタンバイ。その時間から始まると思いきや、いやはや亀田の応援番組がその後延々と続き試合が始まったのは9時頃だろうか?さすがにスターは違うと感じた。

 試合は予想していた展開と違い亀田が初のダウンを奪われ嫌な予感。がっかりさせないでくれよと祈るばかり。12R終わった後は家族のものと一緒にこれは負けたねと言って判定結果を待っていた。すると「勝者、浪速の闘拳〜」と聞こえてくるではないか。思わず「うそだろう」と叫んでしまった。

 しかし、その後の亀田に思わず感動してしまう。「親父のボクシングが〜」「親父ありがとう」「お母さんも俺を生んでくれてありがとう」という泣きながら叫ぶ亀田の姿に。いいやつじゃないかと。

 この試合はその後、多くのファンや元世界王者によって批判され、八百長だというものさえある。これに対して、最初に否定しなければいけないことは八百長だということだろう。何故、あのファイトをみて八百長だと言えるのだろうか?本当に試合を生なり、テレビで見たのだろうか?もし、見たのであれば11回の亀田が相手のパンチをくらいながらも必死で倒れないという姿勢からくる相手へのクリンチをなんと見ればいいのだろう。そこには亀田のなんとしても倒れない、勝ちたいという必死さが伝わってくるではないか。だから八百長ではないのである。

 また、判定に不服ということにたいしてはいろいろな見方があるから、多分それはあるだろう。現に私も亀田が負けたと最初そう思った。でも審判が勝ちとしたのである。それでいいのではないだろうか?少なくとも言われる程の誤審があったとは思えない。

  ボクシングの元世界王者で今回の試合で亀田が負けているという人たちが、連日テレビに出て亀田批判をしている。元世界王者たちはこの試合のジャッジだけに批判を限定すればいいものを、亀田の実力まで大したことはないようなことを言っている。しかし、当の亀田は意に解さない。「人それぞれいろいろな意見があるから、何言うてもいいねん」みたいなことを冷静に言っている。普通はカッカしてくるところを、何も言わないのである。19歳の少年が。この時点で元世界王者の負けである。元世界王者がなんと言おうと亀田は世界王者の器があるのである。受け答えがそう言っている。

 亀田がよく批判されるのが、口の利き方である。相手選手などの。それを含めてのビッグマウス。それをやくみつるあたりが言っているのだが。しかしあれは、いわゆるパフォーマンスのうちの一つであろう。でなければ、スポーツジャーナリストの二宮清純やその他の人達が彼のことを取材して好青年と言うわけはないだろう。まして、いつもの口癖が「親孝行」というのは好青年でなければ言えないことだろう。親を大事に思っている人間が何故他人に迷惑をかけることができるだろう。出来ないのである。

 しかし、である。亀田の今後を考えたらビッグマウスは控えたほうがよいのではないだろうか?いくらパフォーマンスであったとしても今のやり方では今後いくらでも敵は出てくるだろう。亀田の親父さんは「それでええねん。興毅のことを好きな人だけが応援してくれれば」と言う。確かに一理ある。全員に好かれる人はまずいない。だが親父によく考えてもらいたい。モハメド・アリの現役を親父さんの世代であれば、テレビで生でみているだろう。あの試合前のビックマウス。そして試合での絶対的強さ。そして抜群の人気。あの強さとうまさを持ったヘビー級の選手は今後果たしてでてくるのだろうか?甚だ疑問である。その偉大なる選手が今はパーキンソン病と闘っている。現役時代に頭を打たれすぎたというのが言われているが、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という美しい戦い(つまりディフェンスも超一流)がアリの試合であった。であるならば、何故他の選手たちは病に冒されないのか?不思議ではないだろうか?私はアリの一連のビッグマウスが病の原因の一つになっているのでは?とふと感じる。

 亀田の親父さん、今だったら、路線は変更できる。皆と言わなくても大半の人から愛されるヒーローでいいのではないだろうか?亀田はこれから偉大な王者の道を歩むのだから。その為にもいろいろな意味で敵は少ないほうがいい。亀田の親父さん一度考えてみてはどうだろう?